国内

2050年・再エネ100%では電力コスト2倍 「原発の方向性示を」 経産省分科会で意見相次ぐ

 経済産業省は13日、2050年脱炭素に向けて再生可能エネルギー導入量の増加を目指すにあたり、50年に仮に再エネ100%とした場合の電力コストが、1キロワット時あたり53・4円となり、現行の電力コストの約2倍になるとの試算を新たに示した。

 今回示された複数シナリオの中で、原発のリプレース(建て替え)や新増設を前提に、原発が2割を占める場合の電力コストは同24・1円になるといった試算も提示。各委員からは、産業競争力の観点などからも、原発の方向性を速やかに示すべきといった声が上がった。今回のシナリオを参考に、次期エネルギー基本計画や最適な電源構成の在り方の議論を深めたい考え。

 同日の基本政策分科会では、50年脱炭素実現に不可欠な再エネの導入量やコストを検討するため、地球環境産業技術研究機構(RITE)が作成した複数シナリオを基に議論した。

 提示された試算を受け、各委員からは、「足元で世界に比べ電力料金が高いうえに、再エネに振ると約2倍のコストというのは衝撃的な試算だ。少しでも安くすることを考えるべき」、「やはり原発の活用は必要。具体的な方向性を示すべき」といった意見が出された。

 今夏をめどに示される次期エネルギー基本計画の策定に向けた議論が深まる中、政府による原発の将来ビジョンの提示、国民への説明は待ったなしの状況にある。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus