海外情勢

コロナ1人感染で居住区の全員隔離 香港市民、恐れ・反発広がる

 香港では新型コロナウイルスの感染者が同じ集合住宅に住む場合、最長で3週間、その集合住宅の住人全員が強制的に隔離施設に送り込まれることから、恐れや反発が広がっている。

 香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、隔離のため指定された施設に行くよう命じられた住民が命令に抵抗。政府は自宅にとどまることを「数十人」に認めたと報じた。薄扶林地区の住民が食品・衛生局の陳肇始局長に書簡を送り、自宅での隔離を認めるよう訴えたという。

 香港政府は北京からの圧力を受け、一段と極端な措置を講じている。香港に戻る住民は中国本土からの入境を除き特定のホテルで2~3週間隔離される。SCMPによると、香港当局はワクチン接種を完了した入境者および感染者と濃厚接触のあった住民を対象とした隔離期間の短縮を検討している。同紙は新たな隔離期間の詳細には触れていない。

 最も論議を呼んでいるのは、ある居住区で一人でも感染者が見つかった場合、その居住区の全住人を隔離する政策だ。

 東涌地区にある約400戸の居住区では先月、コロナ検査で陰性でも隔離施設に行くよう住民に政府が命じた。

 750万人が住む香港はコロナ感染をほぼ封じ込めている。1日当たりの新規感染は極めて少なく、ゼロの日もある。ただ、当局はワクチンを確保し、接種を受けるよう住民に促しているものの、接種完了は人口の8%にとどまっている。(Bloomberg News)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus