海外情勢

東南・南アジアでコロナ感染拡大 変異株対応に苦慮

 【シンガポール=森浩】東南アジアや南アジアで新型コロナウイルスの感染が拡大している。インド型や英国型など変異株の影響とみられている。各国とも押さえ込みの切り札としてワクチンに期待するが、供給不足のほか、感染者への対応が優先課題となり、思うように接種は進んでいないのが現状だ。

 インドでは1日当たりの新規感染者数が40万人を超える日が続き、13日にも約37万人の感染が確認された。感染力が強いインド型変異株が猛威を振るっており、都市部から農村に感染が広がっている。

 インドでの流行拡大の影響を強く受けたのが隣国ネパールだ。3月に1日当たりの新規感染者は100人程度だったが、今月11日には9317人と過去最多を更新。インド型変異株の患者も確認された。インドの大都市が外出禁止措置に踏み切って出稼ぎ労働者が相次いで帰国したことが、感染拡大につながったもようだ。インド型変異株はスリランカでも確認され、同国の新規患者は増加傾向だ。

 一方、タイでは13日発表の1日当たりの新規感染者は4887人で、1日として過去最多となった。刑務所で2800人超の集団感染が出たことが数字を押し上げた。4月上旬から英国型変異株が急拡大しており、今月10日にはインド型変異株の感染者も確認された。

 フィリピンは英国型と南アフリカ型を中心に感染が広がり、4月下旬に累計感染者は100万人を超えた。今月11日には中東から帰国した船員がインド型変異株に感染していることが確認され、政府は対応を強化している。

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