海外情勢

シンガポール新聞非営利に 持ち株会社から分離

 シンガポールの有力紙ストレーツ・タイムズを運営する持ち株会社シンガポール・プレス・ホールディングス(SPH)はこのほど、新聞を中核としたメディア事業を本体から切り離し、年内にも非営利の事業体として独立させると発表した。広告収入などの落ち込みで、成長が見込めないとしている。

 メディア事業は非営利に移行することで税制優遇のほか、寄付が受けやすくなる。シンガポール情報通信省は今後、資金を支援する方針を表明した。

 SPHは英字紙、中国語紙、マレー語紙など同国の主要紙全てを傘下に持つ総合メディア企業。政府の影響下にあり、ストレーツ・タイムズなどが政権を批判するのはまれだ。

 SPHは今後、編集局や印刷事業、関係社員らを移し、運営資金として現金や自社株式を新事業体に注入する。資本関係はなくなるという。

 近年は不動産や投資事業に力を入れてきたが、事業再編により、新聞・出版法の規制を受けずにより自由な企業活動を展開できる。

 SPHのメディア事業は2020年8月期決算で、傘下紙のデジタル版の登録者数が新聞発行数を上回るなどデジタル化を進めている。(シンガポール 共同)

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