海外情勢

北朝鮮ミサイルはSLBM 韓国軍が分析

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は19日午前10時17分ごろ(日本時間同)、東部の新浦(シンポ)付近から日本海に向けてミサイルを発射した。韓国軍は、発射されたのは潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)1発との分析を明らかにした。日本政府は、弾道ミサイル2発との見方を示している。SLBMなら2019年10月以来の発射で、2年ぶりとなる。

 聯合ニュースによると、韓国軍当局は、ミサイルの飛距離は約590キロで、最高高度は約60キロに達したと分析した。飛距離を意図的に抑えた可能性もある。

 磯崎仁彦官房副長官は「わが国と地域の平和と安全を脅かすもので、国連安全保障理事会決議に違反し極めて遺憾だ」と述べた。

 北朝鮮は今年1月の朝鮮労働党大会で兵器開発の5カ年計画を提示。北朝鮮が公表したミサイル発射は9月だけで4回に上るなど兵器開発を加速させる姿勢を鮮明にしてきた。今月初めに韓国との通信回線を復旧させるなど対話再開を示唆しつつ、軍備増強は継続する姿を見せつけて米韓を揺さぶる狙いもありそうだ。

 米インド太平洋軍司令部は声明で、今回のミサイル発射を糾弾し、北朝鮮に地域を不安定化させる行為をやめるよう要求した。

 新浦には潜水艦の造船所があり、北朝鮮はSLBMを搭載可能な3200トン級の新型潜水艦の建造を事実上終えたとみられている。

 北朝鮮は15年にSLBMの発射実験を発表して以来、水中から奇襲攻撃が可能なSLBMの開発に注力してきた。昨年10月と今年1月の軍事パレードで新型SLBMを公開したほか、今月11日に平壌で開幕した新兵器の展覧会では小型化した別の新型SLBMを展示。今回、この小型SLBMを発射した可能性も指摘されており、潜水艦を使ったのかも注目されている。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus