海外情勢

中国の極超音速兵器開発、バイデン大統領「懸念」

 【ワシントン 渡辺浩生】中国が今年8月に核弾頭搭載可能な極超音速兵器の発射実験を行ったとする英紙フィナンシャル・タイムズの報道をめぐり、バイデン米政権が、中国の核兵器能力の急拡大と開発状況の不透明なことに懸念と警戒を強めている。

 バイデン大統領は20日、記者団に中国の極超音速兵器に懸念を持っているかを問われて、「イエス(そうだ)」と答えた。

 ホワイトハウスのサキ報道官は同日、記者団の質問に「特定の報道にはコメントはしない」としつつ、中国による軍事力増強の継続的な追求については、「外交チャンネル」を通じて懸念を表明していることを明らかにした。

 また、国務省のプライス報道官は18日の記者会見で、特定を避けつつ「新種の運搬システムを含めた中国の核兵器能力の急速な拡大」に深い懸念を表明した。

 今年に入り中国の弾道ミサイル発射が頻度を増しているとし、一連の核兵器開発の加速は、中国が過去数十年採用してきたとする「最小限の抑止力」に基づく核戦略から転換していることを明示していると指摘。中国の核態勢の進化に関して、情報の透明性が欠如していることも批判した。

 中国外務省は極超音速兵器実験をめぐる報道を、「宇宙船の再利用技術を検証する試験」と否定している。

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