5時から作家塾

尾道の成功例「尾道空き家再生プロジェクト」に学ぶ地方再生のカギ (3/3ページ)

吉田由紀子
吉田由紀子

 海外からの移住希望者

 空き家再生の話題が広まるにつれ、尾道へ移住する人が増えていった。最近は国内だけでなく海外からの移住希望者もいるという。

 「外国では古い建築物を大切に残しています。先人が残した物を受け継ぐ精神があるんです。尾道は、外国の方から見ても非常に評価が高い、貴重な存在だと思います。若い移住者のおかげで町に活気があふれるようになりましたし、商店街には毎月のように新しい店がオープンしています」

 商店街を歩いてみると、若い人が経営するカフェや雑貨店、ベーカリーがお客さんを集めていた。

 「坂の町・尾道で暮らすのは不便ではありますが、都会の便利さは要らない、自然に囲まれてゆっくりと生活をしたい、という人にはぴったりだと思います」

 「好きな建物や風景に囲まれて毎日過ごしたい」という思いが根底にある豊田さん。現在は、空き家再生に関する講演会やセミナーからの招待がひっきりなしの状態だ。また、全国から再生のノウハウを学びに来る学生も増えている。

 人が生きた足跡を大切に守り、自分たちの手で再生していく。その活動が町に活気をもたらし、人が集まってくる。簡単にできることではないが、尾道での空き家再生活動は、町おこしの好例だと実感した。(吉田由紀子/5時から作家塾(R)

5時から作家塾(R)
5時から作家塾(R) 編集ディレクター&ライター集団
1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。

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