働き方

労災の原因「パワハラ」が最多 20年度、精神障害2年連続で最多更新 

 厚生労働省は24日までに、仕事が原因で鬱病などの精神障害を患い、2020年度に労災認定されたのは前年度比99件増の608件だったと発表した。1983年度の統計開始以降、2年連続で最多を更新した。原因別では、昨年、認定基準項目に追加された「パワーハラスメント」が99件で最も多かった。自殺(未遂含む)の認定は前年度比7人減の81人。新型コロナウイルス感染症に関連する認定も7件あった。

 パワハラによる労災は近年、社会問題化してきた。パワハラの項目が新設されたことで、改めて、劣悪な職場環境が蔓延(まんえん)している実態が浮き彫りになった。パワハラ自殺をめぐっては、トヨタ自動車の男性社員=当時(28)=について、今年4月に同社が因果関係を認め遺族側と和解している。

 厚労省によると、原因ではパワハラに続き、「悲惨な事故や災害の体験、目撃」83件、「同僚などからの暴行、いじめ・嫌がらせ」71件の順に多かった。

 申請は2051件で過去2番目の多さ。うち女性は999件、48.7%を占め、5年前に比べ約10ポイント増えた。業種別にみると申請、認定とも「社会保険・社会福祉・介護事業」が最も多かった。

 一方、過重労働が原因の脳・心臓疾患での労災申請は784件と、過去5年間で最も少なかった。認定は194件、うち死亡(過労死)は67人。

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